2017年08月08日

廃プラスチック百景その90(であろう) 輸出不可なもの、悩ましくなってるもの、今後主流になるであろうもの

このような雑プラはもうはや輸出は無理.JPG
もうプラスチックの種類も色も、大きさも滅茶苦茶。これはもはや輸出不可レベル。
多色混合物は輸出できるのか.JPG
今中国の規制強化で、輸出が難しくなっている多色混合品。どうなるのか?
品質の良い再生ペレットづくりは難しい.JPG
粉砕物、きれいに洗浄していても難しいみたいだけど、単色の再生ペレットはいけるかも。

中国の税関強化策である、いわゆる「ナショナル・ソード2017」(「グリーンフェンスⅡ」とも呼ばれてる)。
3月から本格的に輸入されてくるプラスチックスクラップの検査が非常に厳しくなった。
写真の一番上はいわゆる「雑プラ」で、これはもはや無理(2013年の「グリーンフェンスⅠ」で本格的に規制対象になったとされる。)。
上から二番目は、今悩ましくなっている多色混合プラスチックスクラップ。「再生ペレットでも多色混合は輸入できない」とも言われてる。
そして、今後、これしかないのではないかと言われているのが「単色の再生ペレット」だ。一番下の写真のものですね。

テレビや新聞ではほとんど取り上げられないけど、英国の世界的大手メディアが、今年7月に中国が世界貿易機関(WTO)に年末までに輸入禁止固体廃棄物(輸入してはいけない再生資源)について調整を行った上で、ものによっては今まで輸出OKだったものも無理になるということを報じた。
世界中、特に中国への輸出量が多い欧米と日本の業界関係者は震撼した。
今は、皆さん、対応策でてんてこまいだ。

「じゃあ、単色の再生ペレットにすればいいじゃん。」
ことはそう簡単じゃあない。
単純に言えば、日本で再生ペレットに加工するにはコストがかかり、かつ、中国に陸揚げされる時に関税もかかるようになる。
しかも、今は、やや持ち直したとはいえ、プラスチックの値段は安い。
中国もポリプロピレンやPETなどの汎用樹脂については、自国で激安のものをつくれるようになった。
「もはや一部のものしかプラスチックスクラップは要らない」と。

中国の輸入リサイクル業者さんも大変です。
不要なプラスチック残さを燃やしたり、汚れたプラスチックスクラップを洗浄したりした後の排水処理をきちんとやっていないところ、さらには国が「輸入不可」と決めたものを輸入したりした業者さんがどんどん捕まっているとのことです。

日本にとっても、中国にとっても実は大激震。
不法投棄など妙なことが起きないようにと願うばかりだ。

posted by プラスチックリサイクル大好き野郎 at 20:47| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする

2017年02月21日

廃プラスチック百景その89(どうも1回ずれているような?) 今回は廃光ケーブル

予想以上に多いプラスチックを含む処理困難物.JPG
インターネット社会には必要だが、処理になると困りもの

私は、WiFi派なので直接には関係ないやと思ってたら、うちのテレビはケーブルだった。
そこでだ。
そのような大容量・高精度の画像データを送るために開発、普及したのが光ケーブルだ。

これ。非常に便利で有益なんですが、困ったことに処理が難しい。
中には、強度確保のために、内部に頑強な鉄芯を入れてるのもある。
リサイクル現場でそのまま破砕機にかけると、破砕機が一発でやられます。しかも、データ送信そのものをしているガラスケーブルも厄介なんですが。

鉄芯やガラスケーブルだけではない。
被覆は頑強なポリエチレン、強度確保のための内部被覆には難燃性(耐熱性)のプラスチックが使われてます。
これらも、前処理の困難はもちろん、リサイクルも厄介なんです。
単品ならばまだ何とかなるんですが、廃光ケーブルは多素材の複合物というのが厄介なんですね。

このように、「情報化社会」「環境にやさしい社会」には、思わぬところに落とし穴があります。
逆に言えば、これ、解決できたらすごいなと。
欧州では、太陽光発電パネルの回収・処理のスキームがありますが、日本はまだメーカー業界が四苦八苦しているレベル。EU自体は存亡で揺れてますが、日本が学ぶべき点は多いと思います。「リサイクルのプロパガンダ」も含めて(苦笑)。
posted by プラスチックリサイクル大好き野郎 at 23:25| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする

2017年01月23日

廃プラスチック百景その88(だったよな?) インドでもリサイクル。

再生プラスチック製の洗濯用桶 メイド・イン・インディア.jpg
仕事でちょっとインドに行ってきた(一度言ってみたかった)。そこで、偶然パチリ。

猛烈な年末進行の中、ちょっと仕事でインドに行ってきた(まるでビジネスマンみたいだな)。
ここはインド南部の高原地帯にある、インド版シリコンバレーと言われる街の一角だ。
ただ、この地域は、電子電気機器やプラスチックなどのリサイクル会社がひしめき合っていた。
眼光鋭いおじさんらもうて、なかなかスリリングだったが、訪問した会社の若い社長さんがフレンドリーで、近所の会社を次々紹介してくれたのだ。
「なかなかナイスガイじゃん。」

ドアを開けると、何だかいつもお馴染みの臭い。
プラスチックの成形加工工場の臭いだ。
袋詰めの再生プラスチック原料のヤマの奥にありました。
「一体、いつの時代の射出成形機なんだ?」

けれど、確かに動いてました。
「Hey,You. Come on!」
インドなまりの英語はわかりやすくてよい。
「Injection Molding?」
「Ya!」
どうも、洗濯用の桶をつくっているらしい。
「Photo,OK?」
「Ya!」
気さくだ。

さすがに連日のカレー味には懲りたが、たまには海外もいいですな。
“世界に広がれ!プラスチックリサイクル”


posted by プラスチックリサイクル大好き野郎 at 21:15| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする

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