2017年02月21日

廃プラスチック百景その89(どうも1回ずれているような?) 今回は廃光ケーブル

予想以上に多いプラスチックを含む処理困難物.JPG
インターネット社会には必要だが、処理になると困りもの

私は、WiFi派なので直接には関係ないやと思ってたら、うちのテレビはケーブルだった。
そこでだ。
そのような大容量・高精度の画像データを送るために開発、普及したのが光ケーブルだ。

これ。非常に便利で有益なんですが、困ったことに処理が難しい。
中には、強度確保のために、内部に頑強な鉄芯を入れてるのもある。
リサイクル現場でそのまま破砕機にかけると、破砕機が一発でやられます。しかも、データ送信そのものをしているガラスケーブルも厄介なんですが。

鉄芯やガラスケーブルだけではない。
被覆は頑強なポリエチレン、強度確保のための内部被覆には難燃性(耐熱性)のプラスチックが使われてます。
これらも、前処理の困難はもちろん、リサイクルも厄介なんです。
単品ならばまだ何とかなるんですが、廃光ケーブルは多素材の複合物というのが厄介なんですね。

このように、「情報化社会」「環境にやさしい社会」には、思わぬところに落とし穴があります。
逆に言えば、これ、解決できたらすごいなと。
欧州では、太陽光発電パネルの回収・処理のスキームがありますが、日本はまだメーカー業界が四苦八苦しているレベル。EU自体は存亡で揺れてますが、日本が学ぶべき点は多いと思います。「リサイクルのプロパガンダ」も含めて(苦笑)。
posted by プラスチックリサイクル大好き野郎 at 23:25| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする

2017年01月23日

廃プラスチック百景その88(だったよな?) インドでもリサイクル。

再生プラスチック製の洗濯用桶 メイド・イン・インディア.jpg
仕事でちょっとインドに行ってきた(一度言ってみたかった)。そこで、偶然パチリ。

猛烈な年末進行の中、ちょっと仕事でインドに行ってきた(まるでビジネスマンみたいだな)。
ここはインド南部の高原地帯にある、インド版シリコンバレーと言われる街の一角だ。
ただ、この地域は、電子電気機器やプラスチックなどのリサイクル会社がひしめき合っていた。
眼光鋭いおじさんらもうて、なかなかスリリングだったが、訪問した会社の若い社長さんがフレンドリーで、近所の会社を次々紹介してくれたのだ。
「なかなかナイスガイじゃん。」

ドアを開けると、何だかいつもお馴染みの臭い。
プラスチックの成形加工工場の臭いだ。
袋詰めの再生プラスチック原料のヤマの奥にありました。
「一体、いつの時代の射出成形機なんだ?」

けれど、確かに動いてました。
「Hey,You. Come on!」
インドなまりの英語はわかりやすくてよい。
「Injection Molding?」
「Ya!」
どうも、洗濯用の桶をつくっているらしい。
「Photo,OK?」
「Ya!」
気さくだ。

さすがに連日のカレー味には懲りたが、たまには海外もいいですな。
“世界に広がれ!プラスチックリサイクル”


posted by プラスチックリサイクル大好き野郎 at 21:15| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする

2016年11月18日

廃プラスチック百景その86(だろう) 使用済み発泡スチロールもうれしいであろう、化粧直ししてリサイクルへ。

洗った後の水分までふき取ってリサイクル.JPG
色々なリサイクル現場を訪問してきたけど、ここまできれいにしているのはほとんど見たことがないな

今は、再生プラスチック原料のビジネスは「氷河期」だ。とにかく、プラスチックの値段が安くて、再生プラスチックも利益があがらない。
色々と要因はあるが、極めて単純に言えば、「中国に振り回された結果」と言える。

私、別に中国に恨みがある訳ではないんです。
もうなんでも言っちゃいますが、日本のリサイクラーさんは、「高品質」「製造業の一端」という意識が強ずぎるところも少なからずあり、逆の意味でとっつきにくかった。(これは、リサイクル業界だけでなく、日本のものづくりの皆さんにも当てはまると思います、個人的に。)

廃棄物処理業界とリサイクル業界(成分調整やコンパウンドを行って需要家の要求に見合う再生原料をつくる業界)との間には、極めて近い業態であるにも関わらず、「大きな壁」がある。
ただ、今までは良かっただろう。
しかし、大口の成形加工業者が海外移転などをした結果、日本には限られた分野の再生プラスチック原料の需要家企業しかなくなってしまった。
成形加工業者の方にも「開店休業」状態のところが少なくないらしい。

だったら、今こそ、これまでのビジネスモデルを変える転機でなないかなあ。
「高品質で廉価な再生プラスチック原料を、おおっぴらに使うと公言してもよいのではないか」と。
しかも、全て高級品の「Aグレード」である必要はない。
「Aダッシュグレード」のものを幅広く使えばいい。

かつての廃棄物処理業者さんがどうだったかは知らない。
しかし、廃棄物処理業者はこの20年間あまりの規制強化で大きく業態を変えた。
歩み寄って、共働するチャンスだと思う。
「使用済み発泡スチロール箱をここまできれいにして溶融固化してリサイクルにまわす業者さんも現れているんですよ。」

posted by プラスチックリサイクル大好き野郎 at 23:45| Comment(0) | コラム | 更新情報をチェックする